医療技術部:リハビリテーション科

当院は急性期病院ではありますが、H27年4月現在77名のリハビリスタッフを病棟、診療科別に配置しているのは、時間、質ともに充実した訓練を1人1人の患者様に提供させていただくためです。また、退院後の在宅生活に必要な”起きて生活する”"元気な身体の維持”を実現して頂くために、入院後早期よりリハビリスタッフが関わっています。さらに、病棟主体の訓練を通して、離床活動や運動の習慣化のお手伝いをさせていただいています。
これからも医師や看護師、他職種、さらに在宅で支援している方々とがっちりスクラムを組んで、どこまでも”1人の患者様のために”を目指していきます。

①施設基準

脳血管疾患のリハビリテーション(Ⅰ)

  1. 発症・術後すぐにICUから脳卒中治療ガイドラインに基づいたリハビリテーションを開始します。
  2. 急性期ならではの病態の把握、頭部CT・MRIについても丁寧に読み解いて治療します。
  3. 福島孝徳医師、増田勉医師による脳腫瘍手術直後より社会復帰にむけて治療・指導しています。
  4. 下肢の麻痺にはゲイトソリューション(長下肢・短下肢)を積極的に使用します。
  5. 早期より可能なADL(トイレ・食事・整容・更衣)の練習・促通を実施します。

運動器疾患(骨折・靭帯損傷・脊髄脊椎)のリハビリテーション(Ⅰ)

  1. 頚椎・腰椎の退行変性疾患手術後の日常生活活動マニュアルを医師と作成し、良好な回復へ進めています。
  2. フィルムカンファレンスを通して、医師や看護師との情報共有を大切にしています。
  3. 術前からの介入により、円滑な術後の日常生活活動獲得を図ります。

内部疾患(呼吸器・循環器・消化器)のリハビリテーション(Ⅰ)

  1. 呼吸療法認定士が中心となって、内部障害特有の急性疾患と 慢性疾患が合併した病態を、丁寧に読み解いて治療します。
  2. 循環器内科では心臓リハビリテーション指導士が心肺運動負荷試験(CPX)を行い、適切な運動負荷の指導を行っています。
  3. 栄養サポートチーム(NST)や呼吸サポートチーム(RST)に参加して 内部障害の知識と実践の向上を図っています。
  4. 消化器・呼吸器外科の周術期では、手術翌日からの座位・歩行・ADLを行い、速やかな生活復帰に努めています。

②部門の特色

理学療法(PT)

理学療法(PT)当院では、発症または術後早期からICUでの急性期リハビリを開始しています。また、専門分野の知識・技術の向上を目標に整形・形成外科、脊髄脊椎外科、脳神経外科、内科外科、循環器内科、外来、訪問の7チーム担当制にて理学療法を行っています。


作業療法(OT)

作業療法(OT)

身体に障害のある患者様、あるいは、寝たきり予防の患者様に対し、自宅退院及び社会復帰を目指すため、ICUから超早期作業療法を実施しています。各病棟ごとで、日常生活活動訓練から始め、1人1人の患者様の生活場面を想定し細やかな部分まで含め支援・指導を行なっています。安心して退院して頂くため実際にご自宅まで訪問させて頂き動作指導・介護指導・環境調整のお手伝いをさせて頂いています。


言語療法(ST)

言語療法(ST)

脳卒中や脳腫瘍、交通事故などでことばによるコミュニケーションに障害を持つ方に対し相談や検査、リハビリテーションを行っています。また、飲み込むこと(嚥下)に障害をかかえてしまた方へは嚥下造影検査(VF検査)や嚥下内視鏡検査(VE検査)を適宜行いながら嚥下訓練を行っています。自分らしい生活が行えるよう早期より専門スタッフがお手伝いさせていただきます。


外来リハビリテーション

当院では、ご自宅から通院してリハビリを受けることができます。担当制であり、時間も予約制になっているので安心して通院治療していただけます。
外来リハビリテーションをご希望の方は、当院受診後医師のリハビリ処方が必要です。

外来リハビリテーション受付時間:
月~土曜日(祝日を除く)9時~16時30分

外来リハビリテーション

訪問リハビリテーション

当院からご自宅へ退院された患者様だけではなく回復期病院を経てご自宅に退院した患者様や、ご自宅でお困りの方も対象にしています。地域のかかりつけ医や介護保険サービス事業所と連携を取りながらより良い在宅生活を支えています。福祉用具や住宅改修などのアドバイスも致します。

訪問リハビリテーション

③在籍スタッフの豊富な取得資格・所属学会

取得資格

・3学会合同呼吸療法認定士:8名

・心臓リハビリテーション指導士:3名

・福祉住環境コーディネーター2級:3名

・ボバース成人片麻痺基礎講習会:1名

・日本PNF学会:上級C1名

・国際マッケンジー協会Cコース:1名

・日本体育協会公認アスレティックトレーナー:1名

・認知運動療法ベーシックコース:2名 アドバンスコース:1名

・日本コアコンディショニング協会ベーシックインストラクター:2名

・BLS(1次救命処置 アメリカ心臓協会認定):43名

・ACLS(2次救命処置 アメリカ心臓協会認定):5名

・フットケアトレーナーCライセンス:1名(オーソリティックスソサイエティ認定)

・介護支援専門員(ケアマネージャー):2名

所属学会・協会

・日本心臓リハビリテーション学会

・日本呼吸ケア・リハビリテーション学会

・日本集中治療医学会

・日本ワーキングメモリー学会

・日本高次脳機能障害学会

・日本ボバース研究会

・日本PNF学会

・日本ハンドセラピィ学会

・日本理学療法士協会

・日本作業療法士協会

・日本言語療法士協会

平成28年度実績(学会発表・論文・講演等)

職種 学会・講演会・論文 発表演題名
PT 第53回日本リハビリテーション医学会 重度麻痺患者の褥瘡予防とADL向上に対するチーム医療としての当センターの取り組み
第6回低侵襲・内視鏡脊髄神経外科研究会 後側方固定術後4ヶ月でスクリュー折損をきたした腰椎破裂骨折1例の禁忌動作についての考察

平成27度実績(学会発表・論文・講演等)

職種 名称 発表演題名
PT 第30回日本脊髄外科学会(発表) 脊髄梗塞患者に免荷式歩行器による早期歩行訓練が有効であった一例
九州理学療法士・作業療法士合同学会2015(発表) 脊髄梗塞患者に早期より免荷式歩行器を使用して回復期病院退院まで追跡した一例 脊髄梗塞のリハビリテーションの発展を目指して
九州理学療法士・作業療法士合同学会2015(発表) 脊髄損傷患者に術後早期からチーム連携し、急性期の間に病棟内車椅子自走自立を獲得できた症例 チーム医療の拡大に向けて
第25回福岡県理学療法士学会(発表) 急性期脳卒中後運動麻痺に対し早期より神経筋刺激療法とミラーセラピーを実施した一例
第25回福岡県理学療法士学会(発表) 腰椎椎弓形成術後に椎間関節性の腰痛を考えられた一症例
第25回福岡県理学療法士学会(発表) 腰椎椎間板ヘルニアにて下垂足、中殿筋筋力低下の症例にIVESを試みた一例
第25回福岡県理学療法士学会(発表) バランス不良を呈した症例に急性期からの律動訓練、筋力訓練により改善が得られた一例
第25回福岡県理学療法士学会(発表) 足部機能に着目し足関節開放脱臼骨折受傷半年後における違和感解消を目指した症例
日本脊髄障害医学会誌(論文) 腰椎椎間板ヘルニアの保存的加療に対する超音波療法の効果について
関門勉強会(講演) 脳画像の診かた
Plasticitanightseminar(講師) 脳画像を診る ver.2
OT 第49回日本作業療法学会(発表) 広範囲腱板断裂のパス検討
第49回日本作業療法学会(発表) 集中治療室における外科術後人工呼吸器患者への作業療法
第25回日本呼吸ケア・リハビリテーション学会(発表) 動作指導により呼吸動作改善し自宅退院した呼吸不全患者への作業療法
第30回日本脊髄外科学会(発表) 発症早期からトイレ誘導を実施し、核上型麻痺の改善がみられた一例
リハビリテーション・ケア合同研究大会(発表) Pusher現象を呈しながら1人介助でトイレ可能となった急性期弛緩性片麻痺者
第31回日本静脈経腸栄養学会学術集会(発表) 急性期病院における栄養状態とリハビリテーション効果の実情
第43回日本集中治療医学会(発表) ICUにおける人工呼吸器者に対し離床段階に応じて病前の日課を取り入れた作業療法
九州理学療法士・作業療法士合同学会2015(発表) 広範囲腱板断裂を呈した症例 早期運動プログラムを行った一例
九州理学療法士・作業療法士合同学会2015(発表) 早期からのトイレ誘導による排尿機能改善に対する効果
第20回福岡県作業療法学会(発表) 変形性股関節症を呈し右人工骨頭置換術を施行した症例
関門勉強会(講演) もっとADLリハしよう
池友会・巨樹の会 ボバース勉強会(講演) 重度片麻痺者への促通
Plasticitanightseminar(講演) やさしいCPXの読み解き方
ST 第5回日本言語聴覚士協会九州地区学術集会(発表) 当院の嚥下チームの活動について
第5回日本言語聴覚士協会九州地区学術集会(発表) 運動前野損傷により模倣に限局した失行症状を呈した一症例
Plasticitanightseminar(講演) 前頭葉~部位別の機能と高次脳機能障害~

学会風景

平成26年度実績(学会発表・論文・講演等)

職種 学会・講演会・論文 発表演題名
PT 第49回日本脊髄障害医学会(発表) 保存的加療中の腰椎椎間板ヘルニアに対する超音波療法の効果について
第49回日本脊髄障害医学会(発表) 顕微鏡下椎間板ヘルニア摘出後に下肢筋力低下を呈した一症例
OT 第19回福岡県作業療法学会(発表) USN患者の麻痺側を使用したトイレ動作獲得した一例