呼吸器外科
最適な全身化学療法や免疫治療を提案させて頂きます。
呼吸器外科で扱う疾患は、大きく①肺腫瘍性疾患(原発性肺がん、悪性胸膜中皮腫、転移性肺腫瘍など)、②呼吸器感染症(膿胸、肺化膿症など)、③縦隔腫瘍(胸腺腫、リンパ腫、神経原性腫瘍など)があります。さらに当院の特色である救急医療と密接に関連する④胸部外傷(肋骨骨折、胸骨骨折、血胸など)、⑤肺嚢胞性疾患(いわゆる気胸など)、といった急性疾患も診療しています。特に当科では近年増加が著しい肺がんについて重点的に診療を行っています。 日本人の死因で最も多い疾患は悪性新生物(がん)であり、その中で肺がんでの死亡が75,585人と最多(:2020年国立がん研究センターがん統計)です。部位別がん死亡数で肺がんは男性で第1位、女性で第2位であり、5年相対生存率は34.9%と予後不良の疾患です。肺がんの治療は従来からの手術・全身化学療法(抗がん剤・分子標的治療薬)、放射線療法の三本柱に加え、免疫治療も導入されており、当院では各々の特徴を活かした肺がん治療を行っております(放射線治療は関連施設または近隣の医療機関に依頼しています)。肺がんと診断された場合、診療ガイドライン等の科学的根拠に基づき、患者さんごとに病気の進行具合、体の状態を考慮し、最適の医療(個別化医療)を提案し、実行しております。近年、医学の進歩と共に肺がんに対する研究が進み、種々の新規治療法が開発されています。手術の適応にならなかった患者さんに対しても、がん細胞の種類やその遺伝子・免疫分子解析等を行うことで、最適な全身化学療法や免疫治療を提案させて頂きます。
当院では一般社団法人National Clinical Database (以下NCD、詳細はこちら:https://www.ncd.or.jp/)の全国手術登録、および肺癌登録合同委員会(詳細はこちら:https://haigan-touroku.jp/)の全国肺癌登録業務に協力しています。2010年以降当院で肺癌の手術を行った患者様の臨床情報を前記委員会に提供しております。この情報提供により患者様の個人情報が他に漏出するとはありませんが、情報提供を拒否される患者様につきましては情報提供を行いませんのでお知らせください。
スタッフ紹介
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副院長 兼 呼吸器外科部長 兼 医療連携室室長
宗 哲哉
そう てつや
出身大学 産業医科大学 資格 医学博士
日本外科学会 外科専門医・指導医
日本呼吸器外科学会 呼吸器外科専門医・評議員
日本呼吸器学会 呼吸器専門医・指導医
日本胸部外科学会 専門医
日本胸部外科学会九州地方会 評議員
日本肺癌学会九州支部 評議員
日本がん治療認定医機構 がん治療認定医
First assistant certificate of da Vinci System
ICD(インフェクションコントロールドクター)
金沢医科大学医学部呼吸器外科 非常勤講師
産業医 -
呼吸器外科医長
山下 直樹
やました なおき
出身大学 久留米大学 資格 医学博士
日本外科学会 外科専門医
呼吸器外科学会 呼吸器専門医
日本呼吸器外科学会
日本呼吸器学会
日本胸部外科学会
First assistant certificate of da Vinci System -
池友会・巨樹の会 呼吸器外科グループセンター長
吉松 隆
よしまつ たかし
出身大学 産業医科大学 資格 医学博士
日本外科学会 外科専門医・指導医
日本呼吸器外科学会 呼吸器外科専門医・評議員
日本胸部外科学会 専門医
日本胸部外科学会九州地方会 評議員
日本肺癌学会九州支部 評議員
日本がん治療認定医機構 がん治療認定医
Console doctor certificate of da Vinci System
兵庫医科大学先進医学研究所 非常勤講師
産業医