社会医療法人財団 池友会 新小文字病院 社会医療法人財団 池友会 新小文字病院

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診療科・センター

内分泌・糖尿病内科

地方でも最先端・最善の医療をお届けしたい

糖尿病治療について

現在、成人の4人に一人が糖尿病、または糖尿病境界型にかかっていると言われています。しかし高血糖自体は何の自覚症状もないため放置している人も4割と言われています。早めに治療開始すれば良くなる可能性も高くなるので早期介入を目指しています。
まずは栄養指導、運動療法などで改善を試み、それでも難しい方には内服療法、インスリン治療へと進んでいきます。また糖尿病の合併症(神経障害、網膜症、腎症)に対しても精査加療を行っていきます。1~2週間の教育入院では100%の患者さんの血糖コントロールが改善します。
自前のインスリンが出なくなる1型糖尿病患者に対してCSII(持続皮下インスリン注入療法)、CGM(持続血糖測定)などの治療の導入も当院で可能です。

副腎静脈サンプリングについて

高血圧の原因5~12%が原発性アルドステロン症であると言われています。基本的には左右どちらかの副腎の微小腺腫が原因ですが、その診断をつけるためのゴールデンスタンダードが副腎静脈サンプリング (Adrenal Venous Sampling: AVS)というカテーテル検査です。当院では内分泌専門医がAVS施行~診断までを行い、2017年~2022年までの施行患者数が福岡県下で第一位です。

臨床研究について

当科では「地域に密着した最善の日常診療の提供」を第一に掲げ取り組んでいますが、 並行して数々の臨床研究を施行しております。近年では「救急搬送される低血糖患者には実は副腎機能不全が高い割合で潜んでいる 」ことを見出しました (JES 2022)。これにより原因不明の低血糖の割合が減り、低血糖に対する治療方針が確立しました。
また、「活性型ビタミンDには2型糖尿病の発症予防効果がある」ことを我々の施設から(BMJ 2022)、またノルウェー、米国との3ヵ国共同研究 (JCEM 2020Ann Int Med 2023)で示しました。これにより活性型ビタミンDが糖尿病予防薬として米国では承認されました。日本でも近い将来承認されると考えられます。この様に日常臨床にエビデンスを提供する研究を日々行い、患者様の治療に繋がるよう努めています。

スタッフ紹介

  • 内分泌・糖尿病内科部長

    河原 哲也

    かわはら てつや

    出身大学 産業医科大学
    資格 医学博士
    日本内科学会総合内科専門医・認定医・指導医
    日本糖尿病学会専門医・研修指導医
    日本内分泌学会専門医・指導医・評議員
    内分泌代謝・糖尿病内科領域 専門研修指導医
    臨床研修指導医