放射線科
放射線科では単純X線写真から、CT、MRI、血管造影装置など最先端の医療機器を用い画像診断や治療を行います。適切な画像診断が医療の質を保証します。さらに、現在の医療は画像診断なくして成り立ちません。
当院では、MRIをはじめ、最新の高度医療機器を地域に先駆け導入してきた経緯があります。急性期医療や人間ドックは勿論、さらには救急医療の場にあっても、患者さまを選ぶことなく最良の装置で検査できる環境を提供しています。また、せっかく良い装置があっても深夜に稼働しなければ「宝の持ち腐れ」になってしまいます。そこで、24時間365日いつでもあらゆる検査を行えるよう、スタッフ教育を実施し、特に救急医療において必要な検査が遅滞なくできることに重点をおいています。
医療機器紹介
MRI
1980年初頭に登場したMRI(magnetic resonance imaging:磁気共鳴映像法)は大いなる発展を遂げ、医学に計り知れない功績をもたらしています。頭部、脊椎など、人体の断層像をあらゆる角度から撮影でき、すべての領域の診断を可能にするMRIは、まさに現代医療には欠かせない有用な装置です。当院では昭和62年に北九州ではじめて1号機を導入しています。現在では最新鋭3.0T(テスラ)MRIによる精度の高い診療を提供しております。
MRIで撮影された画像
頭部MRI
頚椎・腰椎MRI
MRCP
CT
64列マルチスライスCT
医療機関からのCT・MRI検査依頼を受け入れています。
当院にて医師の問診後に各検査を行います。検査結果につきましては当日患者さまへ画像のデータをお渡しし、後日画像診断報告書を郵送させていただいています。当院の医師から患者さまへの結果説明は行っておりません。
X線一般撮影装置
当院では検査室ごとに特徴を持った設計をしており、患者さまの来院形態(救急、外来など)を問わず適切な撮影が出来るようにしています。撮影範囲内の湿布、カイロ、金属やプラスチックのアクセサリー類は画像診断の妨げになるため撮影前に外していただきます。
X線骨密度測定装置
当院は米国HOLOGIC製の骨密度装置Horizonを導入しており、超音波検査よりも精度の高いDXA法にて骨密度の測定を行っております。全身での検査が可能で5~10分程で検査を終えることができます。
マンモグラフィ装置(乳房撮影装置)
当院では2021年12月に新しくGE社製マンモグラフィ装置(Crystal Nova)を導入しました。この装置は患者様ができる限り快適な検査を受けられるように工夫されています。またフラットパネル型デジタルディテクタ採用により、少ないX線量で質の高い画像を撮影することができ高い病変描出能力を持っています。
FPD搭載X線透視撮影装置
ミエログラフィ(脊髄造影)は脊髄腔の形状や交通性を診断する検査です。脊髄の圧迫病変の評価に用いられ、今後の治療方針や手術部位・手術方法を決めるために行われます。
FPD搭載血管造影撮影装置(バイプレーン/シングルプレーンシステム)
血管造影室で行う主なIVR
- PCI(経皮的冠動脈形成術)
- アブレーション(経皮的心筋焼灼術)
- EVT(末梢血管形成術)
- 脳動脈瘤に対するコイル塞栓術
- 血栓回収療法術
- CAS(頸動脈ステント留置術)
検査実績
年度 | 一般 | マンモグラフィ | MRI | CT | 頭部アンギオ | 冠動脈アンギオ |
---|---|---|---|---|---|---|
2021 | 34,908 | 1,907 | 10,952 | 19,895 | 232 | 455 |
2020 | 29,884 | 1,422 | 9,766 | 17,641 | 175 | 308 |
2019 | 38,887 | 2,393 | 12,387 | 18,461 | 148 | 278 |
2018 | 41,202 | 2,415 | 13,284 | 19,469 | 144 | 308 |
2017 | 43,133 | 2,480 | 14,094 | 20,093 | 136 | 328 |