社会医療法人財団 池友会 新小文字病院 社会医療法人財団 池友会 新小文字病院

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脊髄脊椎外科(脊髄脊椎外科治療センター)

術後のリハビリについて

当センターでは、手術前からリハビリスタッフ(理学療法士、作業療法士の2名)が患者を担当し、手術前の状態を把握したうえで術後のリハビリテーションを提供していきます。また、血糖値が高い患者や運動療法が必要な患者には手術前からリハビリを提供しております。入院中の患者に対し「365日休みなく」日・祝日も専門的にリハビリテーションを実施しており、患者個々の状態に合わせ1日2回以上のリハビリテーションを提供しています。
リハビリスタッフリハビリカンファレンスを毎日行い、スタッフ全員の力を合わせて患者のリハビリテーション内容を検討しております。手術された患者の早期自宅復帰、職場復帰に向け退院支援看護師とカンファレンスも行っています。その他にも医師や他職種との回診や関連病院との合同カンファレンスも実施しております。その他の取り組みとして週に1回医師との勉強会を行い、知識の向上を図っています。また、医師の指示のもと外来リハビリや訪問リハビリの提供も可能であり、退院後の在宅生活のサポートも可能です。
対象疾患
頚椎症性脊髄症、頚部脊柱管狭窄症、頚椎靭帯骨化症、腰部脊柱管狭窄症、脊椎椎間板ヘルニア、椎体骨折、化膿性脊椎炎、脊髄腫瘍、脊髄損傷等

対象疾患例

腰椎椎間板ヘルニアの保存患者

当院では物理療法(超音波療法)等を実施し、痛み緩和を目指しております。手術せずに改善することを目的にしております。 痛みの改善に合わせ、日常での動作の確認や再発を予防する為の動作指導や職場復帰のアドバイスを行っています。

脊髄損傷の患者

リハビリ開始の早期より離床を行います、介入2日目より患者の状態に合わせ起立訓練等を開始していきます。
多職種と定期的にカンファレンスを行い、病棟一体となりサポートを行います。離床スケジュールを作成し、寝たきりを予防します。スタッフ間での介助方法の統一を行い、患者の不安感を減らし早期より病棟内を車椅子で自由に移動できるように努めます。その為に座位のバランスが低下している患者にはベッド上での移動訓練や物品を使用してのバランス訓練を行います。
トイレに関してもベッドの上ではなく、実際にトイレにて排泄が行えるように早期より多職種と連携しサポートを行います。
早期より離床、歩行訓練等の専門的なリハビリテーションを提供しています。免荷式歩行器を用いて1人で歩くことが困難な患者にも歩行訓練を行っていきます。免荷式歩行器を使用することで1週間以内に歩行訓練を開始することが可能です。
早期より褥瘡予防を目的にプッシュアップ訓練も行っています。

頚椎症性脊髄症などの頚部疾患

手の痺れや筋力低下が起こり細やかな動作が困難な患者に対して自助具や装具を使用して食事動作訓練を行っていきます。また、巧緻性が低下して物を上手くつかめない患者に、物理療法(IVES)を併用し物品操作訓練を行います。
※その他にも患者の症状に合わせて物理療法による治療を併用し、リハビリを実施しております。

物理療法の一例

痛みの緩和を目的にキセノン療法を行います。

筋力低下や麻痺の改善を目的にIVESを使用し訓練を行います。

手が麻痺で上がりにくい患者にはティルトテーブルとIVES併用し訓練を行っております。
当院では、下垂足の患者にも使用しております。低周波と比較し、持ち運びが可能である為歩行訓練等に使用しております。

実際のリハビリ風景

  • 体幹の筋力訓練
  • 歩行訓練
  • 家事動作訓練
  • 巧緻動作訓練
  • 食事動作訓練
  • 跨ぎ動作訓練
  • 筋力増強訓練
下に降りることが出来ない患者は病棟内にてリハビリ行っております

脊椎術後、保存的加療中に「お風呂で体を洗う時に、どんな姿勢で洗えばいいの?」など日常生活の動作方法で疑問をもたれる患者がいらっしゃいます。また、術後リスク管理を患者自身に理解して頂く為にマニュアル作成し、実際のリハビリ訓練中に動作の練習を行っております。
※詳しくはダウンロード可能となっておりますのでご参照ください。

実績

脊椎外科治療センターのリハビリテーション科による学会発表歴

  • 第15回日本病院脳神経外科学会(2演題):岩本尚悟・宮島敬史
  • 第49回日本脊髄障害医学会(2演題):善明雄太・渡邊一也
  • 第30回日本脊髄外科学会(2演題):善明雄太・吉冨京介
  • 九州理学療法士・作業療法士合同学会2015年(3演題):善明雄太・久保絢史郎・吉冨京介
  • 第25回福岡県理学療法士学会(3演題):岩本尚悟・善明雄太・木山綾子
  • 第53回日本リハビリテーション医学学会(1演題):善明雄太
  • 第6回低侵襲・内視鏡脊髄神経研究会(1演題):善明雄太
  • 第51回日本脊髄障害医学会(3演題):西川満・岩本尚悟・善明雄太
  • 九州理学療法士・作業療法士合同学会2016年(1演題):善明雄太
  • 第26回福岡県理学療法士学会(4演題):岩本尚悟・善明雄太・山路秀人・山本一輝
  • 第54回日本リハビリテーション医学学会(1演題):善明雄太
  • 第52回日本脊髄障害医学会(3演題):西川満・岩本尚悟・善明雄太
  • 九州理学療法士・作業療法士合同学会2017年(1演題):西山仁
  • 第33回日本脊髄外科学会(1演題):西川満
  • 第19回日本骨粗鬆症学会(1演題):善明雄太
  • 九州理学療法士・作業療法士合同学会2018年(1演題):安田康樹
  • 第53回日本脊髄障害医学会(5演題):西川満・岩本尚悟・善明雄太・後藤正喜・將基面恵介
  • 第34回日本脊髄外科学会(2演題):西川満・糟谷直輝
  • Intemational Society of Physical Rehabilitation Medicine(1演題):善明雄太
  • 第56回日本リハビリテーション医学会学術集会(2演題):善明雄太・後藤正喜
  • 第54回日本脊髄障害医学会(6演題):西川満・岩本尚悟・善明雄太・後藤正喜・西郁美・下城聖人
  • 第3回日本リハビリテーション医学会秋季学術集会(2演題):西川満・幸佳苗
  • 第13回九州・山口ニューロスパイン研究会:西川満
  • 第35回日本脊髄外科学会(2演題):西川満・井上菜巳
  • 第55回日本脊髄障害医学会(2演題):西川満・後藤正喜
  • 第14回九州・山口ニューロスパイン研究会:後藤正喜
  • 第36回日本脊髄外科学会(2演題):西川満・後藤正喜
  • 第56回日本脊髄障害医学会(2演題):後藤正喜・川上慧
  • 第31回福岡県理学療法士学会(2演題):岩本尚悟・川上慧
  • 第16回九州・山口ニューロスパイン研究会(1演題):樋口敬典
  • 九州作業療法学会2022 in佐賀(2演題):西優伽・今山幹太
  • 第37回日本脊髄外科学会(1演題):新里勝
  • 第59回日本リハビリテーション医学会(2演題):後藤正喜・川上慧

論文

  • 日本脊髄障害医学会誌 第28巻:筆頭論文著者  善明雄太
  • 日本脊髄障害医学会誌 第30巻:筆頭論文著者  西川満・善明雄太・岩本尚悟
  • 日本脊髄障害医学会誌 第31巻:筆頭論文著者  西川満・善明雄太・岩本尚悟
  • 日本脊髄障害医学会誌 第32巻:筆頭論文著者  西川満・善明雄太・岩本尚悟・後藤正喜
  • 日本脊髄障害医学会誌 第33巻:筆頭論文著者  西川満・後藤正喜・岩本尚悟・善明雄太・西郁美
  • 日本脊髄障害医学会誌 第34巻:筆頭論文著者  西川満・後藤正喜
  • 日本脊髄障害医学会誌 第35巻:筆頭論文著者  後藤正喜・川上慧

認定資格

  • 脊髄障害認定理学療法士:西川満
  • 運動器認定理学療法士:岩本尚悟
  • 呼吸認定理学療法士:川上慧
  • 3学会合同呼吸認定療法士:後藤正喜・川上慧・砂村翔
  • 介護支援専門員:後藤正喜