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- 顕微鏡下腰椎椎間板ヘルニア摘出術
- 脊椎用風船を利用した椎体形成術
- 胸・腰椎前側方固定術
顕微鏡下(けんびきょうか)腰椎椎間板ヘルニア摘出術とは
手術方法
全身麻酔下に腹臥位となり、腰部に約2~3cmほどの皮膚切開を行います。筒状の器具を使用し、顕微鏡下に脱出したヘルニアを摘出する方法です。この方法では顕微鏡を覗きながら手術を直視下に行いますから、これまでに神経や硬膜の損傷を起こした症例はありません。手術時間も30分程度で、麻酔時間もいれて、手術室には2時間ほど入っています。


手術後治療
午前中の手術であれば夕方には、午後の手術であれば翌日に、あらかじめ作成しておいたコルセットを巻いて歩行が可能です。シャワーで身体を洗うことは4日目に許可されます。約1~2週目には退院できます。ただし、術後1ヶ月間は安静を心がけて下さい。事務的作業は1ヶ月後、肉体的作業は2ヶ月目から可能です。脊椎の構造を可能な限り温存するため、肉体的作業にはほとんど支障はありません。
手術合併症
①深部感染(糖尿病、肝硬変、腎不全、骨粗鬆症などでリスクが増加)、②運動麻痺の増悪、③神経根損傷・硬膜損傷、④脳・心筋梗塞、⑤麻酔に伴う合併症(肺炎など)、⑥その他があります。
腰椎椎間板ヘルニアの再発
一般的には3~19%の範囲で再発が起こるとされています。また、再発を起こした症例の1/3は1年以内に再発するとされています。ちなみに当院で顕微鏡下椎間板ヘルニア摘出術を行った患者さんの再発率は2.4%でした。術後の姿勢には注意しましょう。