- 手術実績
- 頚椎椎弓形成術とは
- 頚椎椎弓形成術片開き式 とは
- 頚椎前方除圧固定術とは
- 腰椎椎弓形成術とは
- 腰椎後方椎体間固定術とは
- 脊椎後側方固定術
- 顕微鏡下腰椎椎間板ヘルニア摘出術
- 脊椎用風船を利用した椎体形成術
- 胸・腰椎前側方固定術
脊椎用風船を利用した椎体形成術(ついたいけいせいじゅつ)とは
目的

脊椎圧迫骨折を起こして、変形治癒すると、その上下の椎体は6~8倍骨折を起こしやすいとされています。Baloon kyphoplastyは圧迫された椎体をもとの形に修復する手術方法です。現在の適応は骨粗鬆症に伴う圧迫骨折で2ケ月しても症状の改善が得られない症例です。
手術方法

麻酔は全身麻酔です。麻酔後にうつ伏せになり、背中に2ヶ所、3mmの筒を折れた椎体に刺入します。そこで脊椎用の風船を膨らませて、折れた椎体をもとの形にもどします。さらにその中に医療用の骨セメントを注入して手術を終了します。手術時間は30分程度です。麻酔時間は1時間ほどです。出血はほとんどありません。

手術後経過
翌日からコルセットなしで歩行を許可します。手術後、3日目から入浴を許可します。他の椎体が折れないように、骨粗鬆症のお薬を飲んでもらいます。
手術合併症
全身麻酔に関わる合併症として、肺炎などがあります。また、感染が起こる可能性もあります。新たに別の椎体の骨折を起こすことがありますので、骨粗鬆症の治療が必要です。